ヒロキ@転職チャレンジャー

転職活動中の会社員です。会社員のリアルな現状をまとめています。

隠ぺい体質の本質

 

社会人になると真っ先に教わることがあります。

 

「報告・連絡・相談」です。

 

業務上発生したことがらに対し経過や結果を知らせるのが報告。

事実や決定事項を関係者に周知するのが連絡。

悩みにや問題が発生したときにするのが相談。

 

新卒社員であれば、入社後の研修で必ず教わります。

パートアルバイトでも、作業を始める前に教わるでしょう。

 

中でも組織が最も重視しているのが「報告」です。

 

「なぜ報告しないんだ!」

「それ、報告しなきゃまずいでしょ」

「報告遅すぎじゃない?」

 

一度くらいは上司からこのようなことを言われたことがあるのではないでしょうか?

上司の立場であれば、部下に対しこのような指導をしたことがあるかと思います。

僕自身もかつて部下を持った時には、報告に対し厳しく指導していた記憶があります。

事件事故の情報が担当者で止まってしまうのは、組織にとってリスクを抱えることになるからです。

上司は、さらに上の上司、あるいは会社に対し報告する義務があるのです。

 

ただ、報告に対し「厳しい指導」が妥当だったのか大いに疑問を感じています。

理由は、そのあとで経験することになった「除草担当」にあります。

評価急落そして事実上の降格を経験した僕には部下がいなくなりました。

メイン業務が除草になったのです。

新しい上司はとても厳しい人でした。

パワハラの噂が絶えない人でした。

上司の厳しい監視の中で業務を続けることになりました。

少しでもミスをするとそのたびに叱られました。

動くたびに叱られていた感じです。

上司がいない間に起きた出来事は当然ながら報告しなければなりませんでした。

 

「なぜ報告しないんだ!」

「嘘つき!」

 

報告を怠るとこのような厳しい言葉が飛んできました。

「嘘つき」とまで言われてしまうとさすがにショックでしたね。

日々の業務を反省し、指示に従うようにしました。

報告をするようになると、今度はこう言われました。

 

「なぜそんなことが起きたんだ!」

「お前には任せられない!」

 

「任せられない」もやはりショックでしたね。

会社員として20年以上にわたり積み上げてきた何かがあっけなく崩れていきました。

 

このような状態が半年以上続くと、人は動かなくなります。

上司の指示に従うことを最優先させるようになります。

改善提案しなくなります。

受動的になるのです。

さらに、上司の顔色をうかがうようになります。

報告は機嫌のよさそうなときにしようと考えるようになります。

機嫌が悪そうなときには報告しないでおこうとなるわけです。

 

組織の隠ぺい体質の本質は以下の3点に集約されます。

 

・隠ぺい体質とは組織の問題である

・不真面目な人間が報告を怠るわけではない

・事の重大さと報告するしないは関係ない

 

つまり、報告する側の人間にとって最も重要なのは事の重大さではありません。

「自分にとって利益となるか不利益となるか」だけなのです。

 

・起きてしまったことを責めない組織

・報告した人間が不利益を被ることのない組織

・これからどうするかを議論しあえる組織

 

以上3点をクリアすることで初めて組織の隠ぺい体質が解消されるのでしょう。

 

お気軽にそうぞ!

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