ヒロキ@転職チャレンジャー

転職活動中の会社員です。会社員のリアルな現状をまとめています。

除草担当とは何だったのか?

異動が決まり「除草担当」を卒業する日がやってきました。

約3年ぶりのオフィス業務復帰です。

「除草担当」とは、僕が勝手につけた名前です。

社内的には、別の担当名が与えられています。

実際、除草は作業時間全体の60%くらいで、残りの40%は他のメンテ作業です。

素人ながら、店舗内外の施設設備のメンテ作業はひと通りやってきました。

 

「除草担当」に異動となった直接の理由は、直前に降格を経験したからです。

降格になる前までは、本部の担当リーダーやエリアマネジャーとして複数の店舗を担当していました。

 

ですから、降格自体が全くの想定外の出来事でした。

それなりに順調だったキャリアが一瞬にして暗転してしまったのです。

しかし、そこは単なる地獄の入り口にすぎませんでした。

 

・降格

 ↓ 

・除草担当

 ↓

・上司によるパワハラ

 ↓

・メンタル悪化

 ↓

適応障害

 ↓

・負の悪循環

 

特に、パワハラ上司の指示はこんな感じでした。

作業中に片手が空いていると「手を抜くな!」

草の刈り残しが1本でもあると「作業が雑だ!」

厳重に監視されてしまうと、逆にミスが増えてしまうものです。

監視の中で、個人攻撃が続きました。

毎日の出社がどうしようもなく憂鬱でした。

こうして精神的にも肉体的にもダウン寸前のところまで追い込まれてしまったのです。

 

そんな僕が負の悪循環から何とか抜け出すことができたのは、2つ理由があります。

 

パワハラ上司が異動したこと

・メンバーが心の支えになったこと

 

特に後者は僕にとってとても大きな意味を持ちました。

当時のメンバーは全員で8名。

そのうち4名は、一緒に働いたことのある同僚や部下でした。

メンバーのほとんどが、降格等を経験した人たちでした。

 

このような書き方をすると

「やる気のない人間の集まりだろう」

「不平不満ばかり言って作業しないのだろう」

などと思われるかもしれません。

 

しかし、実際は違いました。

どういうわけかみんな非常に明るいのです。

除草であろうとどんな作業であろうと、みんな一生懸命でした。

仕事をサボる人など1人もいません。

このようなメンバーに囲まれて仕事をしているうちに、気持ちが少しづつ軽くなっていきました。

冗談やバカ話ができるようになりました。

メンバーから不平不満が上がることもありました。

しかし、それは作業の質や効率を高めるための問題提起であり、後ろ向きなものではありませんでした。

 

除草作業がオフィス業務と大きくことなるのは、複数のメンバーで行う「チーム作業」であるということです。

「チーム作業」で最も重要なのは、信頼関係です。

「信頼」とは相手を信用し、頼ることなのでしょうか?

少し違うと思います。

「信頼」とは相手に信用され、頼られることなのだと思います。

 

 

 

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