ヒロキ@転職チャレンジャー

転職活動中の会社員です。会社員のリアルな現状をまとめています。

レールから外れると叩き売られる

サラリーマンのキャリアは、鉄道のようなものです。

鉄道の種類は人の数だけあります。

 

・山間部を通る鉄道

・乗り換えが多い首都圏の鉄道

・目的地まで一直線の新幹線

 

等さまざまです。

 

企業組織は多くの場合、ピラミッドのような形をしています。

課長、部長と職位が上がるにつれて、その数は絞り込まれていきます。

役員まで上り詰める人はごくわずかです。

役員まで上り詰める人を「新幹線型」とするなら、それ以外の人はよりスピードの遅い「快速型」「普通型」 と言えるのかもしれません。

アップダウンがきついという意味では「登山鉄道型」という人もいるでしょう。

 

30代までのキャリアを鉄道に例えると速型」でした。

職位も収入もおおむね右肩上がりでした。

唯一最大の悩みといえば、本業のパチンコが全く好きではなかったことです。

この悩みも「今さえ乗り切れば」という気持ちで何とか乗り切ったつもりでした。

しかし、40代に入り快速電車は完全に停止してしまいます。

これ以上のキャリアが望めなくなってしまったからです。

さらにこの停止は「脱線」というおまけ付きでした。

僕にとって、キャリアにおける「脱線」とは「降格」を意味していました。

キャリアが逆回転し始めたのです。

 

 

キャリアの「脱線」は鉄道の「脱線」とは異なります。

だれも助けてくれないからです。

降格が確定的となった時、焦りと絶望で頭の中が一杯になりました。

仕事が手につかなくなりました。

パフォーマンスを発揮できていないという自覚がありました。

担当業務から外されるのではないかという恐怖心がありました。

さらなる降格を考えると、絶望的な気持ちになりました。

そしてついに、心療内科で「適応障害」との診断を受けました。

もはや自力でレールに戻るのは、極めて困難な状態でした。

 

残念ながら、悪い噂は良い噂より広まりやすいものです。

人にはそれぞれ長所と短所があります。

長所や良い噂はあまり広がりません。

一方、短所や悪い噂は一瞬で広がります。

悪い噂は、広がるたびに話が大きくなっていきます。

 

組織内で一度低い評価を受けてしまうと、元の評価に戻すのはとても厳しいものがあります。

降格となると、もはや「無能者扱い」です。

降格後、異動となった場合でも「ワケあり社員」というレッテルはついたままです。

 

企業という組織は、あくまで現時点での等級やグレード、職位等でその社員を評価します。

過去の職位やキャリアは全く関係ありません。

 

過去の栄光にすがっていても、それ以上の成長がないのも事実です。

元のポジションに戻るには、並外れた努力が必要なのは言うまでもありません。

 

ただ、人間とはそこまで強い存在なのでしょうか?

企業にとって、社員を叩き売ることのメリットは、一体どこにあるのでしょう?

社員を叩き売る人事は、もうやめにしてほしいです。