「飲んで忘れる」は前向きか
昔、職場のメンバーでこんな人がいました。
彼はいつも「飲んで寝れば忘れるので大丈夫です」という言葉を口にしていました。
仕事がうまくいかないときには「飲んで寝れば忘れるので大丈夫です」。
上司から強く叱られた後でも「飲んで寝れば忘れるので大丈夫です」と言っていました。
実際彼は帰宅後に毎日自宅で多量にお酒を飲んでいたようです。
僕は彼の実質的教育係でした。
彼は頭が良く、要領よく仕事をこなすタイプでした。
仕事をこなすスピードも速いほうでした。
一方、わからないことを「わかりません!」できないことを「できません!」と言い切る特徴がありました。
自分にとって無駄と思われることや意味のないと思われることは「わかりません!」「できません!」で終わりなのです。
僕は彼に質問しました。
「他の方法を考えてみたら?」
彼は言いました。
「だって、意味ないっすよ」
僕は思いました。
「この感覚こそが彼の欠点なのかも」
嫌なことを忘れるのも才能なのかもしれません。
ひとつの失敗にこだわり続けていて前に進めないこともあります。
ただ、「嫌なことを忘れる」と「気持ちを切り替える」はイコールではないと思いました。
両者を比較してみるとこんな感じです。
嫌なことを忘れる
- 振り返りがない
- 学習しない
- 同じミスを繰り返す
気持ちを切り替える
- 問題点を振り返る
- 対策を考える
- 対策を実行する
前者は日々リセット状態。
後者は日々アップデート。
彼は典型的な前者タイプだったのです。
日々の業務で起きた、嫌なことには必ずどこかに原因があります。
- 職場の人間関係
- クレーム対応やトラブル対応
- 業務に対する知識不足
- 目標未達
- 評価ダウンや降格
業務で発生する「嫌なこと」つまりストレスとなり得る要因をあげればきりがありません。
しかし、これらの要因を日々のリセットしのぐのはあまり前向きな行動ではないと思います。
飲んで忘れるのではなく、向き合う姿勢がなければ成長がないからです。
飲酒自体を否定するつもりはありません。
僕もお酒を飲むことはあります。
ただ、彼に必要なのはあえて飲まない日をつくることなのだと思います。
業務の振り返りや自分自身の成長につながる取り組みが必要なのだと思います。
僕は彼と真逆のタイプで、飲んでも嫌なことを忘れないタイプです。
根本解決するまで気持ちが落ち着かず、考え込んでしまうこともよくあります。
仕事そのものが合わないと考えれば、仕事を変えなければ気が済まないのです。
僕は今転職を考えています。
40代の転職は年齢的にもハードルが高すぎるようで、実現の可能性も日々低下している実感があります。
転職を実現させ、転職ノウハウをブログに書くことが今年の目標です。
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