部下はコントロールするものではない
今回はコントロールとマネジメントの違いについて書いてみたいと思います。
あなたの職場にこのような上司はいませんか?
- 自分の指示が絶対的
- 指示に対し忠実な部下だけを評価する
- 指示以外の行動を許さない
- 部下の行動を常に監視している
- 特定の部下を執拗に攻撃する
一度くらいはこのような上司と仕事をしたことがあるのではないでしょうか。
このようなタイプの上司は、基本的に仕事熱心です。
部下に対し常に完璧さを求めます。
完璧さに欠ける部下を評価しません。
指示以外の行動をとる部下を許すことができないのです。
自分のやり方が絶対的だと信じているからです。
仕事熱心であるがゆえに、社内的な評価も決して低くはありません。
ひとつだけ残念なことがあります。
部下に対しストレスを与え続けているということです。
継続的なストレスは、モチベーション低下につながります。
部下は主体的に動くことをやめてしまいます。
上司の指示に従って行動することを最優先させるようになります。
そして、常に上司の顔色をうかがうようになります。
「このように考えているのではないか」から逆算して行動するようになるのです。
報告は機嫌のよさそうな時にするようになります。
報告のタイミングが見つからない場合は「報告するかしないか」で悩みます。
結果的に報告が遅れ、上司をさらに怒らせてしまうのです。
この上司が目指しているのはマネジメントではありません。
コントロールなのです。
マネジメントもコントロールも日本語に訳すと「管理」となります。
ただ、その概念は対照的です。
マネジメントはコントロールよりイメージしづらい概念ですので、コントロールとはどのような状態を指すのかをあげてみます。
≪コントロール≫
- 支配する
- 取り締まる
- 基準値内に収める
- ミスや不良をなくす
マネジメントはその逆の概念ですから
≪マネジメント≫
- 多様性を認める
- 意見を取り入れる
- 基準を設定する
- ミスや不良の原因を追究する
つまり、上司から部下へと情報の流れが一方向なのがコントロール。
上司と部下がお互いに情報交換しあうのがマネジメントと言えるでしょう。
パワハラとは、肉体的あるいは精神的攻撃をいれながらコントロールすることを指すのだと思います。
上司と部下のコミュニケーション量を整理すると
となるため、部下をコントロールすることがマネジメントであると信じている管理者は、自分の求めている完璧さを追求すればするほど組織から孤立し、パワハラへとシフトしていくのです。
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