ヒロキ@転職チャレンジャー

転職活動中の会社員です。会社員のリアルな現状をまとめています。

年収1000万から除草担当へ

会社員としての「キャリア崩壊」は、あまりにあっけないものでした。

昇格の望みが事実上消滅した僕は、完全に目標を見失ってしまいました。

心の中に埋めようのない大きな穴が空きました。

同時に、経験したことのない強い喪失感に襲われました。

会社員として燃え尽きてしまったのかもしれません。

振り返れば、これがメンタル不調の始まりでした。

担当業務が変わってから、日々の業務をこなすことに苦戦するようになりました。

前任とはことなり、新しい上司は上から押し付けるタイプでした。

 

「何か調子がおかしい」

 

上司や同僚に対し、言いたいことが言えないのです。

昇格を目指して突き進んでいたころの輝きが日に日に失われていきました。

パフォーマンスの低下に対する自覚は、たしかにありました。

焦る気持ちもありました。

「現状維持さえできれば」という甘さもありました。

再び人事考課の時期を迎えました。

最悪の評価でした。

 

1年で3ランクダウン

 

最高評価から最低評価に落ちてしまったのです。

たった1年でリーダーから落ちこぼれへの転落。

評価ダウンは、降格対象であることを意味していました。

もはや昇格どころの話ではありませんでした。

現状維持もままならない非常事態だったのです。

評価の低い社員は「たらい回し」にされることが多いものです。

その対象となってしまったらしく、評価確定後に異動が決まりました。

異動先は店舗でした。

 

約15年ぶりの店舗勤務

 

パチンコ嫌いの僕にとって、想定外かつ最も望んでいない勤務先でした。

 

「10年前まで複数店舗の責任者だった自分がどうして?」

 

もはや現実を受け入れることなどできませんでした。

パフォーマンスもモチベーションも完全に消滅しました。

結局異動はしたものの、店舗ではまったく使いものにはなりませんでした。

新しい設備機器の操作がわからない。

簡単な事務作業もままならない。

とにかく頭が回転しない。

思考停止とはこのような状態を指すのでしょう。

そんなある日、営業部門の責任者からあることを言われました。

 

心療内科を一度受診してみれば」

「えっ?」

 

メンタルの不調は自覚していたものの「まさか自分が」という気持ちでした。

とはいえ、このままの状況が続くのも望ましくはありません。

勇気を出して心療内科に行くことにしました。

院内は想像以上に混雑していました。

スーツ姿の男性が待合室にいました。

その光景を見て少し安心しました。

診察室に入りました。

いろいろな質問を受けました。

診断結果が出ました。

 

適応障害

 

医師は僕にこう言いました。

「あのねえ、仕事上のストレスは私を含め、誰にでもあるんだよ」

突き放されたような気がしました。

人事部担当者に診断書を提出し、面談しました。

「店舗以外の勤務先を検討してもらえないか」みたいなお願いをしました。

人事担当の回答はこのようなものでした。

「そんなに辛いなら、休職しましょうか」

ブッ飛ばしてやろうかと思いました。

評価の低い社員はやはり「たらい回し」にされるものです。

希望がかなったというべきなのかもしれません。

約10ケ月間の店舗勤務の後、また異動することになりました。

異動先は「環境改善」という聞きなれない担当名でした。

5人ほど配属されるという話でした。

制服サイズ確認のメールが届きました。

サイズを入れて返信しました。

数日後、作業着が送られてきました。

 

メイン業務は除草

 

でした。

 

「来るところまで来たな」

 

組織とは、社員のマイナス面ばかりに目がいくものなのでしょうか。

一度評価を下げた社員は叩き売られてしまうものです。

「降格」「適応障害」「除草担当」

年収1000万が遠い昔の話に感じてなりませんでした。