ヒロキ@転職チャレンジャー

転職活動中の会社員です。会社員のリアルな現状をまとめています。

電子書籍に可能性を見出す!

異動後のメイン業務は除草でした。

着任直後は専用の機械もなく、手鎌ひとつでひたすら除草をしました。

「除草」というより「草むしり」と言うほうがふさわしいのかもしれません。

毎日毎日、悶々と草を刈り続けました。

一日中しゃがんで作業することは、想像以上に辛いものでした。

気持ちを立て直そうとしたものの、メンタルはむしろ悪化していきました。

新しい上司は、社内でも有名なパワハラ社員でした。

着任早々、ひどい攻撃を受けました。

個人攻撃でした。

草が1本残っていると「作業が雑だ!」

物を運ぶときに片手が空いていると「怠けるな!」

強力な監視体制の中、顔色をうかがいながら作業を続けました。

毎日の出勤がどうしようもない苦痛でした。

 

「なぜ今この会社で働いているのか?」

 

「仕事とな一体何なのか?」

 

仕事に対する最も根本的な部分が揺らいでいました。

このような状況の中で、唯一気持ちが軽くなる瞬間がありました。

それは、会社以外の世界で活躍している自分をイメージしている時でした。

イメージは抽象的なものでした。

「当たったらどうしよう」などと、買いもしない宝くじの当選後をイメージするようなものでした。

副業としてチャレンジしたネットワークビジネスはすでに失敗。

他にどのようなビジネスがあるのか、SNSを眺めながら考えていました。

その時、あるグループの投稿が目に留まりました。

 

電子書籍出版の案内

 

でした。

ピンときました。

決定的に欠けていたのは、アウトプットだと常々感じていたからです。

自分の作品が世の中に出回るということにも魅力を感じました。

早速セミナーに参加することにしました。

参加者は15人程度でした。

セミナーでは「リスト」や「メルマガ」という言葉が頻繁に出てきました。

ネットビジネス系の用語は、ほとんど理解できませんでした。

出版社の説明に従い、やりながら覚えていくしかないと思いました。

そして、僕は電子書籍出版を決意しました。

出版社に何度も足を運びました。

出版社の方はテーマ決定からタイトル名、そして出版に至るまで丁寧にフォローしてくれました。

当初の予定では、半年程度で執筆を終え出版という流れででした。

しかし、出版までに約2年もの年月がかかりました。

執筆に約1年。

残りの1年は、タイトル決定や動画配信等周辺作業が中心でした。

2018年2月、ついに電子書籍を出すことになりました。

タイトルは「会社がイヤになったら読む本」に決まりました。

100個ほどタイトルを考えました。

しかし、採用されたのは出版社案でした。

「やっと出版できた」て安堵する一方、出版後の反響は「こんなもんか」という感じでした。

期待はずれというより「出版しただけではビジネスにつながらないな」と感じました。

その一方、うれしい感想もいただきました。

コンサル会社社長から「ぜひ一度お食事でも」とのお誘いがあったのです。

以前、パチンコメーカーで役員をされていた方でした。

当然ながら、パチンコ業界に精通していました。

僕は、降格から適応障害そしてパワハラに至るまですべてを話しました。

それに転職を希望していることも。

 

「知り合いの会社を何社かあたってみるよ」

 

社長は、転職活動に協力してくれました。

転職につながれば、電子書籍を出した甲斐があったなと思いました。

数日後、社長から連絡がありました。

 

「ごめんなさい、採用予定はないようです」

 

との回答でした。

「2年間の執筆活動は何だったのだろう」

電子書籍出版が無駄に思えてきました。

「やはり副業はダメか」