希望退職募集開始!
希望退職募集案内が社内ネットに掲示されました。
想定していたものの、会社の動きは想像よりも早いものでした。
入社して25年あまり、業績の浮き沈みには何度か直面したものの、人員削減を打ち出したことは一度もありませんでした。
過去、赤字転落した時には、業績回復に向けて、すでに会社を去った元幹部社員を呼び戻したほどです。
そんな経緯もあり、従業員を大切にする会社というイメージをずっと持ち続けていたのです。
今回の希望退職案内はインパクトがありました。
僕は某パチンコホールを運営している会社の社員です。
パチンコ業界はいわゆる斜陽産業です。
利益は出しているものの、客数減に歯止めがかからない状態が続いていました。
経営環境が厳しくなるにつれ、大きく変わったものが3つあります。
「出店」「採用」「人事制度」です。
出店と採用のピークは2002‐03年あたりでした。
出店は年30店舗以上、新卒採用も300人を超えていたように思います。
新規出店に比例して利益が増えていくような状態でした。
人員は慢性的に不足していて、休みはありませんでした。
肉体的にも決して楽ではありませんでしたが、毎日がとても充実していました。
おそらく「努力」が報われる環境にあったからだと思います。
経営環境の変化をリアルに感じたのは2010年以降のことでした。
「出店」「採用」の抑制とともに「人事制度」が大きく変わったのです。
人事制度で大きく変わったのは評価の部分でした。
変更点を要約すると
- 「結果」を評価する傾向がより強くなった
- 相対評価による「降格人事」が導入された
- 評価が5段階から6段階に変更された
- 評価により賞与大きな差がつくようになった
「ド真ん中」がなくなり、メリハリ感の強い制度に移行したのです。
僕は、人事制度の大きな変化の波に飲まれてしまいました。
店舗運営を離れ、本部間接部門に配属されたのは30代後半でした。
「本部のほうが向いているかも…」
業務内容や環境が自分に合っていたらしく、仕事が日に日に楽しくなりました。
本部勤務とともに評価も上がり、幹部社員登用のチャンスがめぐってきたのです。
それもつかの間、チャンスをものにできなかった僕の評価は急落しました。
一転して降格対象となってしまったのです。
精神的ダメージは想像以上でした。
ダメージから立ち直ることのできず、あっけなく降格となってしまったのです。
心療内科のお世話になったのもこの時期でした。
会社と自分をつないでいた糸がプッツリと切れてしまった瞬間でした。
メンタル悪化の原因は、環境の変化に順応できなかった自分自身にあります。
ただ、経営環境の悪化が直接的、間接的に従業員のメンタルにダメージを与えるのは間違いないと思います。
もう一度やり直そうと転職活動を開始した時にはすでに40代。
新たな就職先が見つからないまま、今回の希望退職案内を受け取ることとなりました。
転職活動はこれからも続けていきます。
どのような展開になるのか正直自分でもわかりませんが、進捗についてはこれからもブログを通じて発信していきたいと思います。