パワハラ撃退法
このブログは、パワハラをメインテーマとしています。
パワハラの解釈は、いわゆる「パワハラの定義」に基づくものではありません。
少し解釈を広げています。
「組織における理不尽な行為」全般に対し、パワハラという言葉を使用しています。
ブログの内容は、会社員としての実体験がベースとなっています。
実体験の中で感じたことを、なるべくストレートに書くようにしています。
今回のテーマは「パワハラ撃退法」です。
パワハラのを言葉で表現すると、6つのパターンに分類されます。
・身体的侵害
・精神的侵害
・人間関係からの切り離し
・過大な要求
・過小な要求
・個の侵害
一番上の項目は、肉体的にダメージを与えること。
それ以外は、すべて精神的ダメージにつながります。
前者はひとことで表現すると暴力です。
暴力は犯罪行為ですから、被害に遭ったら警察に通報すべきでしょう。
前者より厄介なのは後者です。
後者は「受け止め方の問題」が絡んできます。
同じ組織の中でも、立場や環境は人により異なります。
性格的なものが影響することもあるでしょう。
「これはさすがにないでしょ」という事態に発展して、初めてパワハラと認定されます。
逆にいうと「これはさすがに…」に発展しない限り、被害者は強い精神的苦痛を受けつ続けることになるのです。
パワハラを撃退することは、本来あまり難しいことではありません。
「言われたら言い返せばよい」
ただそれだけの話だからです。
一日中頭の中で考えていることや、抱えている不満を本人に直接言えば良いのです。
20代のころ、典型的なパワハラ上司の下で仕事をしたことがあります。
暴言や暴力は当たり前。
話の途中で、物が飛んでくることも珍しくありませんでした。
ある日、僕は非常に些細なことでパワハラ上司に怒鳴られました。
僕は思わず言い返しました。
「うるせえな、何がそんなに不満なんだよ」
相手も興奮し、大ゲンカになりました。
ただ、この日を境に上司の態度が変わりました。
そして小さな声で僕に言いました。
「言ってくれてうれしかったよ」
自分の立場を利用して力で制圧しようとする人は、所詮この程度です。
上司とのケンカを勧めている訳ではありません。
ただ、言いたいことは本人に直接言った方がよいということです。
それにしても、なぜ組織の中にいると言いたいことが言えないのでしょう?
パワハラ上司が怖いからではありません。
話を聞き入れてくれる人がいないからでもありません。
一番の理由は、自分の中にある「失いたくないもの」を失うリスクを感じ取るからなのでしょう。