ヒロキ@転職チャレンジャー

転職活動中の会社員です。会社員のリアルな現状をまとめています。

上下関係はいらない

「他人と比較しない」

このような言葉を目にすることがあります。

「あの人と比べて自分は幸せだ」は優越感です。

「あの人と比べて自分は不幸だ」は劣等感です。

「あの人」は自分以外の全ての人を指します。

比較対象が無限に存在するのです。

自分をとりまく環境は、日々変化しています。

比較対象が増えれば増えるほど、劣等感を抱くことも増えていきます。

劣等感の拡大は、嫉妬につながります。

劣等感の縮小は、優越感ではありません。

あくまで、劣等感の中に芽生えた優越感です。

劣等感の中に芽生えた優越感とは、相手のミスや失敗によりもたらされます。

自分自身の行動によりもたらされたものではありません。

自分自身が成長によりもたらされたものでもありません。

起点が他人であり、他人の不幸なのです。

ですから「他人との比較」は、自分自身の成長は抑制されてしまうのです。

 

人間社会には競争があります。

スポーツは競技であり、競技は競争の一種です。

試験の合否も競争の結果です。

学校の成績も競争です。

個人だけでなく、企業間にも激しい競争があります。

そして、競争により優劣が確定します。

人は、優劣の確定により、ポジションを客観的に把握します。

「本当は自分のほうが勝っている」や「どうせ自分なんて」は他人との比較です。

他人との比較は感情です。

他人と競争する上で重要なのは、結果に対し感情的になることではありません。

結果を事実として受け止めることです。

 

人間社会の中には、数多くの組織が存在します。

学校も組織です。

部活やサークルも組織です。

企業も組織です。

家族も1つの組織と言えるでしょう。

組織は大きくなればなるほど、他人との間に優劣をつけるようになります。

企業がその代表です。

企業はという組織は、その多くが「ピラミッド型」をしています。

組織に属する社員は、ピラミッドのどこかに配置されます。

社員にとって、ピラミッドのどこに位置するかはとても重要です。

そのポジションで、処遇が決まってしまうからです。

職位から毎月の給料まであらゆるものが、このポジションで決まります。

組織内でのポジションは、「等級」や「グレード」と呼ばれます。

組織における「等級」や「グレード」の効力は絶大です。

人間関係が、「一人の人間として」より「等級」「グレード」が優先されるからです。

 

これが組織の上下関係です。

下位の社員は「部下」と呼ばれ、上位の社員は「上司」と呼ばれます。

部下が上司に意見を言うのは、とても勇気がいることです。

「反抗的だ」「協調性がない」と受け止められれば、評価の上でマイナスです。

では、部下は上司の指示に従ってさえいれば良いのでしょうか?

これもまた微妙です。

「積極性が足りない」などとマイナスに評価されることがあるからです。

企業内での競争が他の競争と大きく異なるのは、優劣の基準が必ずしも明確ではないというところでしょう。

上司との相性や好き嫌い、あるいは配属されている部署により、評価が上下してしまうのです。

人生の大半を、ピラミッドの中の競争で過ごすことにストレスを感じてしまうのも無理はありません。

 

では、どうすれは他人との比較から解放されるのでしょうか?

方法は2つあります。

 

・他人と比較しなくてよい世界に身を置く

・競争における優劣は特定の分野であると認識する

 

前者は、起業や副業あるいは転職等により環境をリセットすることです。

後者は、「今の仕事が人生のすべてではない」という受け止め方の問題です。

いずれにせよ、あなたが今おかれている立場とは、企業という限られた世界の中の限られた業務の中だけの話。

 

今の業務が米粒くらいになるまで視野を広げていきましょう!